★ある方の隣家に起きた騒動についてです。
隣家から酷い悪臭がしたので変だなと思っていました。
その日は遅い時刻だったので翌日にでも大家に連絡をしてみようと思っていたら、夜の9時くらいになって警察の人がドヤドヤと隣家にやってきて、大事になっている様子でした。
その後にまた違う人たちがやってきて何やら消毒のようなことを行っています。
警察が帰った後に事情を聞くと、特殊清掃という仕事を行っている方々で、「ご遺体の手配と室内の清掃をこれからやらせていただきます」ということでした。
作業の邪魔はできないので、特殊清掃について詳しくは聞けませんでしたが、調べたところ、特殊清掃というのは自殺や事故死などの遺体の始末、現場の消毒・清掃、遺品整理などを行う仕事なのだそうです。
あとから“悪臭”の理由も知りましたが、特殊な消毒液を使って清掃をするということで、特殊清掃の方々から「消毒は終了しました」という案内があってから1日が過ぎたころには、悪臭はなくなっていました。
消毒から1日を置いた日に、また同じ特殊清掃の方が3人ほど隣家に入っていきました。
遺族の方もいらしているようで、荷物の整理・部屋の片づけ、遺品の整理などを行っているようでした。
大家さんがいらしたので聞いてみると、特殊清掃の会社と契約を結んでいて、こういう事態のときは特殊清掃の会社に連絡をして来てもらうのだそうです。
「特殊清掃といっても遺体や死体の始末が中心になるからたいへんな仕事だと思うけど、私ら大家は特殊清掃の会社がないとやっていけないのよ。大家やってるとつきものだから~」と。
部屋の片づけが終わると、特殊清掃の方々がご挨拶に来られ、ここ数日の警察沙汰や悪臭の始末、住戸内の整理について報告をいただき、引き上げていきました。
世の中にはいろいろな仕事がありますが、特殊清掃という職業があることを知り、とても勉強になりました。